今日はおっぱい大好きだった娘が断乳するまでの道のりについて書こうとおもいます。
正直、娘はおっぱいが大好きすぎて、「いつか本当にやめられる時がくるのかな?」と親二人で心配していたのですが、無事おっぱいとバイバイすることができました。
それに至るまでの失敗体験談も踏まえ、お伝えできればと思います。
断乳したいけど、どうやって進めればいいの?と悩まれているお母さん・お父さんの少しでも参考になれば幸いです。
手始めにはじめた夜間断乳の失敗談
夜間断乳からはじめた理由
まず、いきなり断乳してしまうのは娘がかわいそうだと思ったので、手始めに夜間断乳から始めてみることにしました。1歳7ヶ月の頃です。
一番の理由は
母、そろそろ夜通し眠りたい。
細切れで起きてトータル8時間眠るのと、まとめて8時間眠るのでは起床後の状態が全然違うので、そろそろちゃんと眠れるようになりたい…と体力的に限界を感じ始めていました。
その頃の授乳スケジュールはこんな感じでした。
【その頃の授乳スケジュール】
- 起床後、朝おっぱい。その後は保育園なので授乳なし。
- お迎えに行って、帰宅後17時過ぎにおっぱい。
- ぐずりやすいと就寝までに数回おっぱい。
- 寝かしつけおっぱい。
- 深夜1~2回おっぱい。
基本は母乳でしたが、 足りなさそうなときや私が不在のときはミルクもあげていました。
起床後や夕食前はおっぱいを欲しがるままにあげていましたが、飲むと朝ごはんや夜ご飯をあまり食べないことが多く、どうしたらよいものかと、当時は悩んでいました。
夜間断乳スタート!
夜間断乳1日目:
いつも通り、寝かしつけの授乳をする。
夜中3回ほど起きたので、しばらく泣く→なだめる→寝かせる、の繰り返し。
2日目:寝かしつけの授乳、夜中一回起きて30分ほど泣き続け、泣き疲れて朝まで寝る。
3日目:寝かしつけの授乳、一回起きて泣くも昨晩よりも短い時間でまた眠りに入り、朝まで寝る。
しかし、このあと娘が風邪を引いてしまい、日中夜間に鼻水と咳がよく出るように。
7日目:寝かしつけの授乳、夜中に4回ほど起きる。
8日目:寝かしつけの授乳、夜中に3回ほど起きる。
咳鼻でしんどいのに、おっぱいまで我慢させてかわいそう。夜間断乳について悩みだします。
10日目:夜中に30-40分「ぱいぱいぱいぱい」と繰り返し、大泣き。
風邪の鼻水・咳に加えて、泣いているから激しい咳き込みも。
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夜間断乳、失敗?
その後、2週間経っても、3週間経っても、2-3回は夜中に起きてしまう日があって、正直、夜間断乳が成功した感覚は全くありませんでした。
そして夜間断乳を始めて約1月ほど経ってから、ふと夫に言われました。
実は、外が明るくなり始めた朝の時間帯になると、「おはよう」と声をかけてから授乳できるという自分ルールを勝手に作っていました。
しかし、その定義も曖昧で、母親側の気分であげたりあげなかったりと、娘を困惑させてしまうことが多くありました。
「それってどうなの?」と夫に指摘され、はじめて娘が学習できる環境を全く用意できていないことに気付かされたのです。
しかし、その話をしていた翌日、久しぶりに一晩通して娘は眠ってくれました。その後、ペースが少し掴めたのか夜中に欲しがることは少なくなり、起床前の明け方に一度授乳するスタイルが続きました。
それから2ヶ月経った頃、また変化がありました。
早朝4時頃に一度起きて7時頃までの間に、5−6回おっぱいを吸うようになったのです。
産後1年と9ヶ月経った時期に、そんな短い時間でおっぱいを吸われても、たくさん量産することができないので、十分に吸えない娘も「ぱいぱい、ない(おっぱい出ない)」と大泣きする日々が始まります。
常に変化のある子育て。
断乳の準備をしよう
ぐだぐだな夜間断乳を決行してから約3ヶ月、2歳を目前にして、ついに断乳を考えます。
ここでは失敗談から学んだことを踏まえ、実際に私が行った断乳をする際に意識したポイントをお伝えします。
1.断乳する気持ちをしっかりと固める
夜間断乳の失敗から、母である私が気持ちをしっかりと固める大切さを身にしみて、実感しました。
そしてそれをきちんと共有するため、夫と話し合い、まずはルールを作りました。
- しばらく娘におっぱいを見せない。
- 泣き続けても、絶対におっぱいをあげない。
おっぱいを求める泣き声を聞き続けることは、本当に本当に辛いです。
胸が痛みます。
だけど、途中で親が心を折れて、おっぱいをあげてしまっては、今まで子どもが頑張ってきた分が、全部ムダ泣きになってしまうのです。
そして、それがまた、より強いおっぱいへの執着となります。
その後、再び断乳したいと思ったときのハードルは、より高くなってしまいます。
気持ちをしっかり決めたら、あとはそれを実行に移すこと。
ぶれないように行きましょう。
2.断乳を始める日にちを決める
あらかじめ断乳を決行する日にちを決めておけば、それに向けての準備もスムーズです。
我が家では週明け火曜日から、しばらく来客があるのがわかっていたので、娘の環境変化のストレスを考慮して、その3日前の土曜日から断乳を始めることになりました。
そして、その2,3日前から、「断乳するよ。」と娘に伝えることを、夫婦ともに意識していました。
3.夫に協力をお願いする
夫や家族の協力は不可欠です。
娘には、しばらくおっぱいを見せないことを決めていたので、必然的に娘をお風呂に入れるのは夫の役目となりました。
そしてしばらくは、寝る部屋も別々にすることにしました。
おっぱいが欲しくて夜中に娘が起きても、夫が対応します。
娘にとっても、どこを探しても母である私が室内には見当たらないので、諦めもつきやすかったかなぁ、と思います。
4.娘に断乳することをきちんと伝える
理解しているのか、していないのか、こちらでは判断がつかなくても、きちんと娘には断乳することを伝えるようにしました。
今回は2歳間近でまだ反応の見えやすい年齢ではありましたが、これがもし1歳未満の月齢であっても、同じように伝えることも意識して行っていたと思います。
子どもって想像以上に親の話すことを、わかっているんですよね。
5.断乳時の乳トラブルについて調べておく
私自身、産後すぐからおっぱいトラブルが絶えず、何度も乳腺炎になりました。
乳腺炎ってほんとうに辛いですよね。
いろんなお母さんの乳腺炎体験談を読んでは怯えていました。
断乳を始める数日前からしばらくの間は、和食中心の食事を心がけて、できるだけ甘いものは控えるようにしました。食事は、揚げ物や脂身の多いお肉は避けて、お魚をなるべく選ぶようにしていました。
搾乳機の用意もしておくと、とても心強いです。
手動、電動とありますが、私は手動ユーザーでした。
実際に行った断乳のやり方
断乳2,3日前【伝えることを意識する】
娘へ「断乳するよ。」と伝えることを夫婦ともに強く意識していたので、「もうすぐぱいぱいバイバイだよー。」と二人から伝えるようにしていました。
また毎日、絵本を読むので、断乳関連の絵本も1冊用意しました。
「おっぱいバイバイ」
水彩の優しいイラストタッチで描かれた絵本。おっぱいおばけが登場して、どうしておっぱいをやめるのか、優しく教えてくれます。本の中で繰り返し「おっぱいバイバイ、もう赤ちゃんじゃないからね。」と出てきますが、娘とともに自分にも言い聞かせながら、読んでいました。おっぱいを飲まなくなっても、いろんな美味しいものを食べられるようになるからね、と優しく導いてくれる1冊です。
断乳1日目
「お昼はあげて、夜から開始にしようか」と話していたけれど、娘には1日単位での方が伝わりやすいとおもったので、朝から断乳開始。
土曜日で保育園はおやすみだったので、子どもがやりたいこと優先でその日を過ごしました。
昼寝時、おっぱいを欲しがるも、絵本の効果なのか、二人で伝えてきた効果なのか、なんとなくわかっている様子の娘。おっぱいなしで昼寝成功。
夜は二人で寝かしつけ。
おっぱいを欲しがるも、「ぱいぱいバイバイだよ」、「バイバイしたねぇ」「がんばろうね、○○ちゃんならできるね」と言うたびに、うんうんと頷いていました。
そして、ぬいぐるみを抱きながら、娘は眠りに入りました。
丸1日おっぱいをあげないのは、産後初めてのことだったので、すでにこの時点で感動。。
そんなことを考えながら、張りつつあったおっぱいを、乳腺炎予防策として絞って、1日目が終了。
断乳2日目
夜泣きはするものの、夫に抱っこでゆらゆらされて、朝を無事迎えた娘。
がんばってるね、とたくさん抱っこをしてあげます。
夕方、私の右おっぱいは乳腺炎になりかけていて、なんだか熱が出そうな予感。
やばい!!
とりあえず痛みのあるところを押さえながら、血流に沿って母乳を搾り出します。
絞りすぎると延々に母乳は生成されるので、ぎりぎりまで我慢した方がいい、という情報もよく見かけましたが、このままの痛みだと乳腺炎になって恐ろしいことになる、と判断した私は、ひたすらに絞り続けました。
詰まった乳腺のおっぱいの味は塩辛いです。
味をチェックしながら、塩辛い乳腺をメインに絞り出します。
就寝時は、おっぱいに湿布を貼って早めに眠りました。
断乳3日目
夜に「ぱいぱい…」とおっぱいを欲しがりますが、「バイバイしたね」「がんばろうね」と声をかけました。
右のおっぱいは相変わらず痛かったので、絞り出してから、新しい湿布を貼って眠りました。
断乳4日目
夕方に「ぱいぱい」と言う娘に「バイバイだね」と言うと理解している様子で、それ以降、その日は「ぱいぱい」と口にしませんでした。
おっぱいは湿布の効果があるのか、少し痛みが引きました。
シャワー時にまた絞りました。
断乳5日目
朝起きると夫が言いました。
その後、「ぱいぱい」と口に出すことはあるものの、「バイバイしたねぇ」と話すと、理解して、泣くこともなく、すぐに収まります。
断乳成功!その後
それ以降、娘におっぱいをあげることは一度もありません。
2ヶ月経った今は「ぱいぱい」と、口に出すこともなくなりました。
おっぱいは役目を果たし、しぼんで以前よりも小さく。
詰まりによる痛みは数日続いていましたが、適度に絞りつつ、湿布と睡眠とシンプルな食事でなんとか難を逃れました。
絞ればまだ少し出てくることもありますが、だんだんとこれも出なくなるのでしょう。
おっぱいを吸わなくなったことで、娘の食事量もぐっと増えました。
娘が生まれてから、毎日ずっと、おっぱいと一緒でした。
もうこの先、一生この子にあげることはないのかぁ、と思うと寂しくもありますが、ひとつまた娘の成長を感じられ、嬉しいきもちのほうが大きいです。
そして、おっぱい、本当にありがとう。
まとめ
以上、夜間断乳から始めた私の断乳方法をお伝えしてきました。
断乳は想像以上に親側も体力を使うので、自分の体調も見ながら行うのがおすすめです。
私自身も振り返ると、夜間断乳を始めた際は体調があまり優れず、無計画に行ったのもうまくいかなかった要因だと感じます。
普段の子どもとの関係、子どもの性格や、仕事などライフスタイルはそれぞれです。
それぞれのご家庭に無理のない断乳のやり方を模索していただければいいなぁ、と思います。
そしてどんな想いで断乳に踏み切って行うのか、夫婦や家族と共有できるのがベストです。
がんばった子どもさんには普段よりもたくさん、抱っこをしてあげてくださいね。
少しでも断乳をしたいと思うお母さんやお父さんの、参考になったら嬉しいです。
まあいっか(@ma__icca)でした。